応化機能の沿革HISTORY
応化機能の沿革
2005年10月、歴史ある箱崎キャンパスから、今後の100年を見据えた学術研究未来都市ー伊都キャンパスに移転しました
私たち応用化学コース機能クラスは現在、九州大学工学部物質科学工学科に属しています。機能クラスの源は、明治44年(1911年)に創設された応用化学科にまでさかのぼり、工学部化学系の学科としては東京大学、京都大学に次ぐ長い歴史と伝統を持っています。
高度成長期の石油化学工業の隆盛に伴い、1957年には応用化学科を母体に有機系化学を主とする合成化学科(現-分子クラス)が設置されました。さらに1990年代の大学院重点化に伴い、応用化学科と合成化学科を統合し応用物質化学科が1991年に設置され、従来の2学科は学科内コースとして機能物質化学コース、分子システム工学コースに改称されました。
さらに1997年(平成9年)には、応用物質化学科と他2学科を大きく1つにまとめ、3コースからなる物質科学工学科を設置しました。この際、機能物質化学コースと分子システム工学コースは、伝統ある応用化学の名称を復活させ、応用化学コースを組織し、機能と分子は同コース内の2クラス(機能物質化学クラスと分子システム工学クラス)として今日に至っています。2005年(平成17年)には、歴史ある箱崎キャンパスから最新設備を整えた伊都キャンパスに移転し、21世紀の学問と産業を先導する物質科学研究の拠点として、活発に研究教育活動を行っています。
応用化学コース機能クラスは100年にわたる歴史を通し、それぞれの時代の応用化学研究の先導役として、教育・研究で顕著な成果をあげると同時に、多くの優秀な人材を輩出してきました。機能クラスの卒業生は、産・学・官における研究開発の場はもちろん、経済界の主導的立場や一流大学の総長など各界のトップで活躍しています。
機能クラスの学術研究は、戦前から今日まで世界をリードし続けています。本クラスの研究室で生みだされた成果の中には、重要な学問基盤として学部や大学院の講義で用いられるテキストの多くに掲載され、今日では世界中の学生や研究者・技術者の基礎知識となっているものも少なくありません。
現在、機能クラスと分子クラスは「friendly competition」の関係を保ちながら、それぞれの学術分野でトップレベルの研究を行っています。教育面では、密接な連携のもと、両クラスの教官が中核となり、21世紀COE、グローバルCOEプログラムを中核として世界をリードする研究教育拠点の確立に努めています。さらに共同研究やベンチャー創製などを通じて産業界へも多大なインパクトを与え続けています。