九州大学大学院工学研究院応用化学部門 機能材料化学分野 田中研究室

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 限界を越えて

はじめまして、修士1年の鈴木です。
研究室に配属されてからかれこれ1年半が経ちますが、初めてブログを担当させていただきます。
朝夕の風に、秋の到来を実感するようになりましたが、皆様はどのようにお過ごしでしょうか。私も例に漏れず日々研究に励んでいますが、秋は気候的に過ごしやすいので、休日はついつい運動したくなってしまいます。今年は特にコロナ禍で抑圧されていた運動欲が解放されたので、自己紹介も兼ねて私の趣味である自転車に関する個人的ホットな話題を共有させていただきます。

私、鈴木は学士1年から「九州大学サイクリング同好会」 (通称QUCC) に所属しています。QUCCでは、毎年福岡-鹿児島間全行程約310 kmのタイムを競う「鹿児島TT」なるイベントが毎年開催されており、私は今回初参加しました (コロナ禍中は未開催だったため)。
初の参加で走破することもままならないのではないかと不安でしたが、なんとしてでも走破して、3位入賞することを目標に頑張りました。
今回の挑戦を一言でまとめると「自分との戦い」でした。
夜通しで挑んだ道中、ハンガーノックと筋疲労で何度も「限界だ。もうやめたい。」と思いました。しかしながら、その都度、目標達成のために必要なペース配分を、自分の心拍数、ケイデンス数 (1分間のペダル回転数)、道路の勾配・交通量・路面状況、カロリー摂取のタイミングなど様々なパラメータについてその時々の最適解を考え、己を信じ、それを実行しました。これは、想像よりも遥かに辛く、四肢は引きちぎれ、脳はショートする感覚に襲われ、両足がつるなどの怪我にも苛まれました。走行距離250 kmを越えたあたりから、痛覚と感情を失いかけていましたが、タイヤがアスファルトを蹴って風を切りながら進む感触が心地よく、道中すれ違う地元の人々からの優しい声援のおかげでなんとか走破することができました。
最終的なリザルトは、休憩時間も含めた所要時間15時間8分、順位6位でした。
惜しくも入賞には至りませんでしたが、あと17分早くゴールできていれば3位だったのでとても悔しい結果となりました。
鹿児島TTに初参加して、目標への道程で障壁が立ちはだかったとしても、その時々の最適解を導き出し、自分を信じてコツコツ取り組むことの大切さを学びました。
一度しかない人生を謳歌するために、この経験を今後の研究室生活に活かし、これから一層研究に励む所存です。
最後までお読みいただきありがとうございました。今後ともご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

機能材料化学分野

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