こんにちは。学部4年の戸次です。
ここ数日、じめじめした日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。空気の匂いから、梅雨入りを感じています。梅雨が苦手な方も多いと思いますが、私も、外出しなければならない日の雨は憂鬱に感じますが、家にこもれる日の雨はむしろ好きです。
わたしが研究室に配属されてもう2か月が経ちました。歳を重ねるにつれて、時間の流れが指数関数的に早くなっているように感じて、驚いています(笑)。「歳を取ると時間の流れが早く感じる」とよく言われますが、フランスの哲学者ジャネーは、その現象を「Y(体感時間)=1/n(年齢)」という数式で表しています。これを“ジャネーの法則”というそうです。これは心理的・経験的な観察に基づいた理論で、実験や統計的な裏付けがあるわけではありませんが、私はこの法則を初めて知ったとき、とても納得すると同時に、どうして今まで気づかなかったのだろうと、少し悔しくなりました。
少し話は変わりますが、研究や実験を進める中でも、似たような経験を何度かしました。自分の考えを先生や先輩方に話すと、よく「なぜそうなるのか?」と尋ねられます。研究には客観性や再現性が求められるため、当然のことなのですが、「なぜ?」と聞かれて初めて、「あれ、本当になんでだろう?」と気づくことがよくあります。先生や先輩方は、私が当たり前と思っていることにも疑問を持ち、「それは本当に正しいのか?」「理論的にはこうなりそうだけど、実際はどうか?」といった視点で物事を見ているように感じます。その問いかけを受けるたびに、「たしかに!なんでだろう?」と、新たな視点を得ることができます。私よりもはるかに多くの知識や経験を身につけられている先生や先輩方でさえ、常に学びの姿勢を持っていることに、とても刺激を受けます。私も、研究だけでなく日々の生活の中でも、もっと多角的な視点で物事を見て、「なんでだろう?」をたくさん見つけ、たくさん追求していきたいと思っています。
一方で、配属されてまだ2か月ですが、小さな成長を実感する瞬間もありました。配属されたばかりの頃のノートを見返したときに、「私、こんな単語も知らなかったんだ!」と驚いたことがありました。些細なことかもしれませんが、そういった小さなことの積み重ねを続けていったら、やがていろいろな「なぜ?」を見つける力につながるのかなと思いました。今後の研究生活を通して、「昨日の自分より、何かひとつでも多くのことを身につけた自分」になれるよう、日々精進していきたいです。
最後に写真についてですが、これは天神にあるカフェで撮った1枚です。普段はあまり外でランチをすることはないのですが、このとき食べたピザがとてもおいしくて、幸せな気持ちになり、有意義な一日を過ごすことができました。行ってみたいお店は他にもいろいろあるので、これからはたまにはランチに出かけてみようかなと思います。
ここで「なぜ今日は有意義な一日だったの?」と聞かれたら、「おいしいピザを食べたから」と答えてしまいそうですが、「おいしいものを食べると幸せになるのはなぜだろう?」と、一見当たり前のことも深ぼりしていくことが新しい発見につながり、またさらに人生を楽しくしてくれそうだなと、このブログを書きながら感じました。そのようなことを続ける生活を通して研究者としても、人としても、深みのある存在になれたらと思っています。
このように自分の考えていることを文章にする機会はあまりないので、良い機会をいただけてうれしいです。
稚拙な文章でしたが最後までお付き合いいただきありがとうございました。