九州大学大学院工学研究院応用化学部門 機能材料化学分野 田中研究室

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 HOT Articleに選ばれました

急に寒くなったと思えば、また暑くなったり。夏と冬の界面は粗そうです。
こんにちは、初回の記事を担当させていただいたM2の山口です。
一周回って再びブログを書かせていただけることになりました。今回は嬉しいニュースが題材です。

 せっかくの機会ですので、本題に入る前に最近の研究生活について感じたことに触れます。
以前僕がブログを担当したのはM1になりたての4月でした。そう考えると、この1年半はもう本当にあっという間でした。しかし、当時と今では環境が少し違います。具体的には色々ありますが、中でも一番違うのは後輩がたくさんできたことだと思います。
以前は教わる一方だったのに対し、今では教えるという機会が出てきたのです。これまで自分が考え、挑戦して、成功・失敗してきた過程を踏まえてアドバイスするというのは、表現が難しいですが、とても良いものだなと感じました。とはいっても僕もまだまだ未熟な学生であるため、常に学ぶ姿勢を忘れないように気をつけます(笑)

 さて、本題です。最近、投稿していた論文がアクセプトされました。今でも忘れられないのが、アクセプトされた日に田中先生から「おめでとう!!!」というメールをいただいた瞬間です。
一瞬なんのことか分からず30秒ほど硬直してしまったのですが、それがアクセプトされたことだと知った時、鳥肌が立ちました。これまでの実験やディスカッションなど、悩み続けた日々が一気に報われた気がしました。僕は高校の成績がそれほど良くなかったので九大の合格が決まった時は人並み以上に嬉しかったと思うのですが、おそらくそれ以上の喜びを感じたと思います。
 それだけでは終わりませんでした。その論文は、年間の熱い論文を表す『HOT Article』に選ばれたのです。雑誌から『是非Twitterで拡散してね!』という旨のメールをいただいたので、ここ最近あまり起動していなかったTwitterを開きました。そのTwitterは中学高校や学部時代の友達と繋がっていましたが、いかんせんあまり起動していなかったので、反応にはあまり期待せずに拡散しました。
すると意外にたくさんの人が反応してくれ、通知欄に懐かしい旧友の名前が並びました。高校の頃に気になっていた女の子からもハートを貰いました。雑誌の公式アカウントのリツイートにより、知らない外国人からもハートを貰いました。僕は大阪出身なので旧友に会う機会や中高時代の女の子とのスペシャルなイベントは残念ながら滅多にないのですが、この一件で少し昔を思い出し、またいつか彼らと会った時に堂々と話ができるよう毎日を過ごせたらなと思いました。

 本格的に研究をはじめて2年くらい経ち、色んな経験をさせていただいたことで少しずつ研究というものがどういうものかが見えてきた気がします。その経験の中でも、新しいことを発見して、それが世界で認められるという現場に立ち会えたことが幸運でした。認められたとき、この世界に自分が生まれてきた意味が少しはあったのではないか、という自己肯定感まで湧きました。これは人生で何度も経験できることではないと思っています。それでも、また未来にこういった経験ができるように努力したいと思いました。
最後になりますが、このような経験をさせてくださった先生方には深く感謝を申し上げます。来年ソフトボール大会があれば、活躍してみせます。

機能材料化学分野

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