九州大学大学院工学研究院応用化学部門 機能材料化学分野 田中研究室

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 About

Laboratory of history and Overview

物質科学工学科機能物質化学クラスの前身は応用化学教室であり、1911年(明治44年)1月1日、九州帝国大学工科大学の創設と同時に設置されました。本研究室は、開学時に澱粉および製糖工業、繊維工業、醸造工業を担当した応用化学第二講座に端を発しております。宇佐美桂一郎先生は酒精発酵および麹の研究を展開され、栗山捨三先生はX線回折法を絹フィブロインやセルロース等に適用し、絹糸の構造化学の端緒を開きました。九州帝国大学の名称が九州大学に改められた後の第二講座は栗山先生の後を継いだ高柳素夫先生が高分子化学を担当され、「データをして語らしめよ」を合言葉に、高分子固体材料の物性研究が開始されました。

1984年(昭和59年)3月には梶山千里先生が教授に昇任され、高分子物性の構造論的研究を体系化するとともに、高分子を機能材料と捉えた研究が展開されました。応用化学科は1991年(平成3年)に合成化学科(昭和32年設置、現分子システム工学クラス)と統合して応用物質化学科機能物質化学コースになっています。この時点で応用化学第二講座は機能材料化学講座となりました。梶山先生は1993年(平成5年)に新設の機能表面化学講座に移られ、機能材料化学講座には機能物質科学研究所(現先導物質化学研究所)より入江正浩先生が着任されました。入江先生はフォトクロミック分子の中でも耐久性に優れたジアリールエテンに関する系統的な研究を展開されました。 1997年(平成9年)には大学院重点化が実施され、応用物質化学科は材料工学科、化学機械工学科とともに物質科学工学科へと変遷しました。九州大学は2000年(平成12年)に教育組織(学府)と研究組織(研究院)を分離した研究院制度を導入しています。この際、梶山先生の機能表面化学講座は工学研究院応用化学部門機能組織化学講座機能組織化学分野、入江先生の機能材料化学講座は工学研究院応用化学部門応用精密化学講座機能材料化学分野となりました。

2001年(平成13年)には梶山先生が第21代九州大学総長として選出され、機能組織化学講座機能組織化学分野には、長村利彦先生が着任されました。長村先生は高分子の光機能や超高速応答に関する研究、ならびに情報・ナノテクノロジー分野への応用を指向した研究を展開されております。 2009年(平成21年)3月には入江先生の後任として、応用精密化学講座機能材料化学分野に田中敬二が着任しました。

現在の田中研究室は、教育組織として大学院工学府材料物性工学専攻および大学院統合新領域学府オートモーティブサイエンス専攻に所属し、研究組織では、上述のように、大学院工学研究院応用化学部門応用精密化学講座機能材料化学分野の担当となっております。研究室では、物質科学工学科機能物質化学クラスの4年生、オートモーティブサイエンス専攻および材料物性工学専攻の大学院生、社会人学生、企業研究員、また、スタッフが充実した研究生活を日々送っております。各人のバックグラウンドならびに文化は多様ですが、研究室一丸となって、高分子材料の構造および物性の分子レベルでの解明と機能材料への展開を目指し、研究を行っています。ご指導・ご支援の程、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

Functional Systems
Chemistory Course

Tanaka Laboratory

CONTACTS
Tel: +81-(0)92-802-2878
Fax: +81-(0)92-802-2880
Room: 302, Building West-3
E-mail: k-tanaka@
(add "cstf.kyushu-u.ac.jp")