九州大学大学院工学研究院応用化学部門 機能材料化学分野 田中研究室

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 ファインダー越しに覗いてみました。

長かった梅雨も明け、強い日差しが照り付ける日が続くようになりました。
皆さんこんにちは。早速肌が焼け始めたD1の德永です。

今回を担当するにあたって、前回である3年前のブログを思い返してみました。
そこで触れたのは、当時院試前の自身にとって、大変心強かった先輩がまとめてくれた何冊ものノート。
個性的なタイトルに併せて、彼らしさ全開の文字や数字。
院試を控えた者なら誰もが喉から手が出るほどの。
しかし、私をはじめ同期の中で、それらを扱うことが出来たのは誰一人としていませんでした。
理由をここでは書きません。いや書けません。

果たして今そのノートは誰のもとにあるのでしょうか。
今年から配属された後輩たちは使ってくれているのでしょうか。
創作者は研究室にいるため、その感想を今年こそは彼に伝えてほしいものです。

さて話は戻り、前回のブログではアイキャッチ画像として、同期が写った写真を使用しました。
彼の写真を使うことで、当時研究室に入ったばかりの私たち新入生の雰囲気を表すことが出来ると思ったのですが、あまりにも彼の主張が強すぎてしまい、その回があたかも彼の担当回のように。

そこで、今回は自分を、といきたかったところですが、いつも撮る側に回っているためか、自分が写ったものがほとんどなく、、。
そこで今回は人が映っていない写真を採用しました。

先月まで続いていた梅雨の代表花 紫陽花
幾重にも彩られた花弁が水面に静かに漂い、微かな涼を感じさせます。
この写真、綺麗ですよね。
そうです、私が撮りました。
学部生の頃に購入した一眼レフを手に取り、様々な場所を巡ってはシャッターを切っていた頃に撮影した写真の一枚です。そのため、場所は覚えていないのですが、満足できる一枚が撮れるまで何枚もシャッターを切り続けたような気もします。

このブログを書いていると、カメラと研究は、一見すると異なるように思えますが、両者には共通する点が数多くあるように感じます。近年では、スマホ搭載のカメラの進化は目覚ましく、一眼レフさながらの写真を手軽に撮影できる時代になっています。しかし、それには一眼レフならではの表現力、例えば被写体を際立たせる背景のぼけ方や、一瞬を切り取るシャッタースピードの自由度など、まだまだ超えることのできない領域があります。このギャップを生かすかどうか。数多ある類似品の中で違いを生み出すかどうか。これは、道具を扱う私たちに依る気がします。

また研究においても、扱う装置や理論といった「道具」を深く理解し、それらを駆使して独創的な研究成果を生み出すことが求められます。道具の性能を最大限に引き出し、自分の表現したいものを形にする。このように、カメラも研究も問われるのは道具を扱う人間側の手腕であり、この過程が似通っているように思えます。

このような手腕をさらに伸ばすことが出来るように、今年度から始まった博士課程を過ごしていきたいと思っております。昨年度まで同じ学生の身だった同期の多くは新社会人として、それぞれの分野で活躍しており、日々新しい経験をしているはずです。彼らに負けないよう、一日一日を大切に、研究に励んでまいります。

最後に、夏っぽい一枚。
普段この道は使わないのですが、思い付きで通った際に撮影しました。
皆さんもたまにはいつもと違う道で帰ってみるのはでどうでしょうか。もしかすると新しい何かに惹かれることがあるかもしれません。

ちなみにこれはスマホで撮りました。

機能材料化学分野

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