〒819-0395
福岡市西区元岡744
最先端有機光エレクトロニクス
研究センター
共進化社会システム
イノベーション施設224

Center for Organic Photonics and Electronics Research (OPERA)
Co-Evolutional Social Systems Building #224
744 Motooka, Nishi, Fukuoka
819-0395, Japan

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研究紹介

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下記サイトにて研究内容を紹介中!

研究内容

有機発光ダイオード

研究テーマ2

OLEDの研究は1950年代の単結晶デバイスから研究がスタートし、1980年後半からは、薄膜積層デバイス構造によって、世界中の研究機関で爆発的に基礎研究・開発研究が行われてきました。OLEDを用いた車載用ディスプレイ、携帯端末ディスプレイ等で実用化が始まり、ついに昨年、有機ELテレビがソニーから実用化されました。これらの実用デバイスには、長年培われてきた驚くような多くの新しい知見と新技術が凝縮されています。さらなる発光効率・寿命の向上を目指し、現在も活発に研究が行われています。安達研究室では、これまで有機EL関する先駆的な研究発表を行い、その論文引用数は5000件を超えています。新材料開発から、素子作製、デバイス物理、デバイス応用まで幅広い個別テーマをカバーして研究に取り組んでいます。

有機電界効果トランジスタ

研究テーマ1

LEDをディスプレーとしてアクティブ駆動する際、それぞれの素子にトランジスタが必要となりますが、そのトランジスタも有機材料で構成することが検討されています。フレキシブルなCMOSトランジスタ回路を実現できれば、フレキシブルディスプレーなどの多くの夢のあるアプリケーションが可能となります。さらに、トランジスタの活性層に有機発光材料を用いた発光性有機トランジスタの研究も行っています。特に、高効率発光を目指した両極性(ambipolar性)の実現や、それを実現するための材料・デバイス構造の開発、デバイス特性の解析に取り組んでいます。また、高速移動度を実現するための有機薄膜の凝集状態制御にも積極的に取り組んでいます。

有機レーザーダイオード

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現在、有機ELに続く次世代発光デバイスとして、有機半導体レーザの実現を目指して研究を行っています。有機材料の多くは、特定の電子状態が4準位系を形成しており、容易に反転分布をとることができるため、低い励起密度での誘導放出が可能となります。一方、無機半導体に比べてキャリア輸送特性・熱耐性で劣っているため、さらなる低閾値化、伝播損失の抑制等が求められています。安達研究室では、現在世界最先端の有機半導体レーザーに関する研究開発を展開しています。これまで最も低い閾値を有する有機レーザー材料の開発、有機薄膜への10000A/cm2を超える電流注入、光導波路のカットオフ波長近傍で起こる特異的な光増幅現象など、世界最先端の研究を展開しています。世界発のレーザー発振も間近です!

有機太陽電池

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環境・エネルギー問題への対策が必要とされている現状において、太陽エネルギー発電の重要性が増してきています。有機太陽電池は低温プロセスで作製可能なため、従来のシリコン太陽電池に比べ製造コストが低く、また、軽量であり、フレキシブルな構造も可能であり、さらに大面積化も可能です。もしかすると塗るだけで機能する有機太陽電池も近い将来できるかもしれません。このように、有機太陽電池は、より広い範囲で用いられる発電デバイスへと発展する可能性を秘めています。研究室では、ナノ構造制御による光電変換効率の飛躍的な向上を目指して、作動メカニズムの解析に重点を置いて研究を進めています。