九州大学大学院工学研究院応用化学部門 機能材料化学分野 田中研究室

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 読書

皆さん、こんにちは。そして、あけましておめでとうございます。
2022年の記念すべき第1本目のブログ記事を担当させていただく修士課程一年の川野です。

ついに僕にもブログ執筆の機会が回ってきました。

ブログは格式張らない情報共有媒体で
日常生活では知ることの出来ない筆者の人となりが垣間見え、
新鮮に思います。

お風呂や音楽など、好きな物事についてだったり、
院試や研究生活に対する不安、新生活への期待だったり、
あるいは、以前とは違う状況で昔いた場所へ回帰した際の心境だったり、

いろいろとあるみたいですね。
おもしろい。

さて、それでは僕は何を書こうか。

なかなか難しいのが、というよりも自分自身が難しくしているだけの話ではあるけれど、
やはり文章を書き自分自身の作った何かを公にするのであれば、
そこには自分らしさが表出し、
かつそれが読者に何かしらの気づきと疑問を投げかけ、さらなる議論の末に、
より揺るぎない真理へ到達する足掛かりとなるものであるべきだ
と、僕は思っています。

したがって、どうしても心のどこかで、
あなたがただ事実の代弁者であるだけならば、別にそれがあなたである必要はないんじゃないの?
あなたというフィルターに事実をかけた結果、何がどう抽象化されるの?
得た学びが周囲にどう波及していくの?/どう波及させていくの?
とそんなことを思わずにはいられません。

むしろそのような人間味の欠如は、先人の経験と知識を基に自分自身を練磨する機会の損失を意味している気すらしています。

ただ、一般にそのような姿勢はあまり歓迎されません。
少なくとも、表に出すことではないようです。
よって、人は事実や感想の範疇を超えてあまり多くを語りたがりません。

ましてや、学問をする上ではご法度です。
事実の真の姿への認識が、主観によって歪められてしまう可能性があるからです。
あくまで「事実をもって語らしめよ」すなわち、「データをもって語らしめよ」なのです。

このような状況の中でも、中立者として事実を明確化するだけでなく、
将来に思いをはせ、より良い人生より良い社会を形成していくためには、
本を読み学ぶことが必要だと思っています。

例えば、上記のような、学問と主観的価値観との区別の問題に対処するために僕が読んだのは
「職業としての学問 / マックス・ウェーバー 著」
です。

とても勉強になりました。
そして、これまでの自分の態度に羞恥を覚えるほどに
自分自身を反省する良いきっかけとなりました。

当然、読んでもいいし読まなくてもいいし、読むべきとも思いませんし、
読んだ場合に何を感じるかはあなた次第です。(なんだそりゃ)

というのは半分冗談で、仮に読まれた方は一緒に話しましょう。
もちろん上記以外の話題でも大歓迎です。考えることは大好きなので。

今年も、そしてこれからも、自分自身の経験と読書とを通じて成長していければと思います。
以上。

機能材料化学分野

田中研究室

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