九州大学大学院工学研究院応用化学部門 機能材料化学分野 田中研究室

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 母校で講演をさせて頂きました!

こんにちは。
第7回のブログを担当させて頂く、修士1年の武谷です。
大学院生としての生活も4か月が過ぎ、充実した毎日を送っています。

さて、私事にはなりますが、この度、出身高校で二年生の生徒にホームカミング授業として講演を行って参りました。
講演といっても難しいものではなく、工学部の紹介を始め、学部生と大学院生の生活の違い、また受験についてなどがメインの内容でした。
同時期に進捗報告会を控えていたため、初めての講演の準備に5日ほどしか時間をかけられませんでしたが、高校生の皆さんは熱心に私の話を聞いてくれました。
高校生の頃の私は、きっとあれほど真面目に聞いていなかったはずです。

高校時代を思い返すと、当然ですが現在とは全く違った生活を送っていたなと実感します。
授業を受け、部活に励んでいた当時の私はきっと、解明されていない現象が、実験、考察、先輩方とのディスカッションを通して少しずつ明らかになっていくことの楽しさを想像できませんでした。一つの問題に対して、多くの方と意見を交わし、考察を深めていくという経験は、高校の頃はなかなかできないものだと思います。問題に直面した時、先生や先輩方から的確なアドバイスを頂けて、自分とは異なる着眼点を識ったときは、自分も早く先輩方に近づきたいと強く思います。

一方で私にも成長を実感する瞬間があります。文献調査や測定による化学的な知見に基づき、実験に用いるサンプルの調製方法を確立できたことです。正確なサンプル調製は正しい知見を得るための第一歩です。研究も考察から仮説を立て、それを立証するために実験を行います。今回のサンプル調製でも、上手くいかない原因を文献や測定結果などから洗い出し、それを解決するために新たな調製方法を模索するということを繰り返しました。この一連の過程を経験できたことは、研究を進める流れと似ており、今後新たなサンプルの調製に取り組む際はもちろん、分野に関わらず研究を行う際に活きるものだと感じました。研究活動や書類作成に先生、先輩方からご指導頂く日々ですが、それでも少しずつ成長を実感できるようになりました。また何より、今回ホームカミング授業の機会を頂けたことが、高校生の頃には考えられなかった成長だと感じています。しかし、研究を進めるにおいて、実験結果を予想して研究計画を立てる能力や、課題を多面的な視点からとらえて解決する能力など伸びしろがある点も多くありますので、先輩方を見習い研究生活を送りたいと思います。

今回、ホームカミング授業を通して、自分を見つめ直すことができました。母校の後輩たちからもらった若い力を糧に、初心を忘れずに精進したいと思います。

機能材料化学分野

田中研究室

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