九州大学大学院工学研究院応用化学部門 機能材料化学分野 田中研究室

日本語    /   英語

 大強度陽子加速器施設 (J-PARC)に行ってきました。

     画像. ハドロン実験施設|J-PARC|大強度陽子加速器施設|J-PARC|大強度陽子加速器施設

こんにちは。
第6回目のブログを担当させていただきます。修士1年の川原と申します。

6月30日から4日間にかけて、外部実験施設に行かせていただきました。
場所は世界最大強度の中性子を使用している、茨城県の大強度陽子加速器施設
(J-PARC)です。

J-PARCでは、加速した陽子を水銀の原子核に衝突させて中性子を作り出しており、
その陽子ビームのエネルギーは1MWにもなります。

1MWを熱エネルギーに変換して家庭用電子レンジに例えると、お弁当を温めるのに
3分間必要なところ、なんとたったの0.09秒に変わります。
. . .一瞬ですね!こんな電子レンジがあったら、とても便利です。

今回、そんな凄まじいエネルギーを用いて、中性子反射率測定(NR測定)を
実施させて頂きました。

基板側面から中性子ビームを入射させ、各界面で反射した中性子線を検出し、
高分子と空気、固体、水など異種層界面における分子鎖の状態や相互作用を
明らかにする測定です。


              物質・生命科学実験施設の内部

高強度の中性子線を用いていることで、より精密で繊細な情報を得ることができました。

このような貴重な機会を頂けて、感謝の気持ちでいっぱいになりながら、
実験終わりには、先輩に教えてもらった食事処へ向かいました。


                 日替わり定食(魚康)

メニューには、九州では見慣れない魚の名前がたくさん載っていました。

J-PARCが位置する東海村は、太平洋に面しており、近くの沖合は寒流と暖流がぶつかる
潮目にあたるので、両海流の水産物にめぐまれているそうです。

九大近くの観光スポット、糸島でも美味しい魚が食べられますが、(僕のおすすめは糸島食堂の海鮮丼です)茨城の魚は、味音痴な僕なりに九州の魚と少し味が違うように感じて、それもまた新鮮でおいしかったです。

J-PARCでの外部実験は、新たな発見を得て充実した時間となり、楽しい食事もできて
最高でした。このような機会をくださりサポートしていただいた先生方、先輩方、
大変ありがとうございました。是非、また行かせてください!

機能材料化学分野

田中研究室

Tanaka laboratory

研究室へのお問い合わせ
Tel: 092-802-2878
Fax: 092-802-2880
居室: ウエスト3号館3階302室
E-mail: k-tanaka@cstf.kyushu-u.ac.jp
@の部分は半角の「@」に変換して下さい