研究概要


1970〜80年代において、ポリアセチレンを代表とする導電性高分子やTTF-TCNQ等の電荷移動錯体が発見され、有機エレクトロニクスの萌芽的な研究がスタートしました。そして、1990年代以降、有機薄膜を基礎としたOLEDの研究、有機太陽電池(OSC)、有機トランジスタ(OFET)の研究が爆発的に広がって行きました。これは、100nm程度の有機薄膜を均一に成膜するためのプロセス技術とアモルファス材料技術の両方が進展したことが、研究を大きく加速しました。特に、OLEDに関しては、網羅的な新材料の開発、薄膜プロセスの高度化、導電機構の解明、固体薄膜中における励起子過程、素子劣化機構の解明が多面的に進み、有機エレクトロニクスのリード役を果たしてきました。
我々の研究室では、世界初の電子輸送材料の発見、第三世代OLED発光分子と位置づけられている熱活性化遅延蛍光(TADF)分子の創製、世界を先導する有機半導体レーザーの開発を進めてきました。最近では、新原理に基づく有機CT界面を用いた熱電素子の創製、2光子吸収機能とTADFの複合分子の創製など、常に新しい研究へのチャレンジに積極果敢に挑戦しています。
有機エレクトロニクスの光電子物性の徹底した解析と理論構築、有機薄膜プロセスの高度化、新デバイスへの挑戦、そしてこれらの実現する新材料の創製、これらの4つの研究のベクトルを合わせることで、次世代の有機エレクトロニクスを開拓していきます。是非、若い皆さんと、未知の課題に挑戦できれば幸いです!




