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古田　弘幸

ふるた　ひろゆき
九州大学 大学院工学研究院応用化学部門・教授
理学博士

〒819-0395
福岡県福岡市西区元岡744番地　ウエスト3号館7階706室
Tel/ Fax: +81-92-802-2865
E-Mail: hfuruta#cstf.kyushu-u.ac.jp（#を@に置き換えてください）

略歴

昭和55年　3月京都大学理学部卒業
昭和61年　3月京都大学大学院理学研究科化学専攻博士課程修了
昭和61年　4月京都大学大学院理学研究科研修員
昭和62年　3月三菱化成生命科学研究所博士研究員
平成元年　3月テキサス大学オースチン校博士研究員
平成4年　5月大分大学工学部一般教育等助教授
平成9年　8月京都大学大学院理学研究科化学専攻助教授
平成14年　10月九州大学大学院工学研究院応用化学部門教授
平成11年10月～平成14年9月科学技術振興事業団・さきがけ研究２１「組織化と機能」研究員
平成15年10月～平成18年9月科学技術振興機構・さきがけ研究「合成と制御」研究員

研究分野

有機化学・錯体化学・超分子化学・光化学

学会活動等

  • 第２回ポルフィリン・フタロシアニン国際会議（2002, 京都）シンポジウムオーガナイザー
  • 第３回ポルフィリン・フタロシアニン国際会議（2004, ニューオリンズ）シンポジウムオーガナイザー
  • 超分子科学・技術国際会議 (2004,プラハ)プログラム委員

業績等

ポルフィリンの反転型異性体、「Ｎ―混乱ポルフィリン（N-Confused Porphyrin）を発見し、 ポルフィリン化学に、基礎・応用を含め、あらたな展開の可能性があることを広く世界に 印象づけた（J.  Am. Chem. Soc. 1994）。「Ｎ―混乱ポルフィリン」の基本物性、 金属錯化を種々検討し、「混乱化」により、通常ポルフィリンとは大きく異なる性質が 賦与されることを明らかにした (Chem. Commun. 2002)。特に、二重N-混乱型ポルフィリンでは、 自己集合により、分子ワイヤーを形成する性質があることも見いだした （Supramol. Chem. 2003）。また、「混乱化＝不安定化＝活性化」という理論計算に基づいた 考えから、骨格の異なる新規ポルフィリノイドの合成に次々と成功し、さらに、 環拡張型ポルフィリン系への「混乱ピロール」の導入を試み、2つの金属を芳香族平面内に 配置できる新規配位子、２重混乱ヘキサフィリン（J. Am. Chem. Soc. 2003）や環縮合を 起こしたN-フューズペンタフィリン（Angew. Chem. 2004）の合成にも成功した。 このように、「混乱」をキーワードに、新規機能成分子の創製を目指して、ポルフィリノイドの 世界の開拓を行っている。