九州大学大学院工学研究院応用化学部門 機能材料化学分野 田中研究室

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 4年間の異文化経験

はじめまして、学部4年の石田と申します。

三寒四温と言いますように、春の訪れを少しずつ感じる今日この頃、学部卒業という節目にあたり、田中研のブログの執筆という機会を頂きました。今回は、学部生活を過ごした九州大学の学生寮「伊都ドミトリー3」についてご紹介します。
九州大学にはいくつか学生寮がありますが、私はその中のひとつである「ドミトリー3」に、入学とともに入寮しました。ドミトリー3は最も特徴的な寮であり、日本人学生2人と留学生の2人の計4人が、1つのユニットとして共同生活を送るルームシェア型の寮です。それぞれ個室を持っていますが、キッチンやトイレ、洗濯機などは4人で共有して暮らしています。上の写真は入寮時の私の個室です。ベッドで半分埋まったこの小さな部屋で4年間を過ごしてきました。
ドミトリー3での生活は、まさに異文化交流の連続でした。日本人・留学生を問わず、さまざまなバックグラウンドを持つ人たちと交流し、普段から食事や外出をともにするだけでなく、寮の庭でBBQをしたり京都や鹿児島に旅行に行ったりもしました。下の写真は留学生を連れて太宰府にお参りに行った時のものです。日本人は自分を含めて3人だけで、10の異なる国籍のメンバーでお参りに行きました。この写真からもドミトリー3の国際色の豊かさが窺えるかと思います。

寮生活の中で、最も印象に残っているのは、1年間を共に過ごしたスウェーデン人のルームメイトです。日本語が堪能でとても気さくな登山家でした。食の好みは似ていましたが、私と異なる生活習慣が多く、中でも驚いたのは洗面所に40度のウォッカを置いていたことです。その洗面所に似つかわしくない酒瓶に最初はとても驚きましたが、どうやら彼にとってはマウスウォッシュ代わりだったようです。また、彼にはオンラインで知り合った北海道在住の中国人の恋人がいて、毎週のように福岡から北海道まで会いに行っていました。そのバイタリティには驚かされるばかりでした。

このように、ドミトリー3での4年間は、異文化や異なる価値観に触れる貴重な時間でした。この経験を通じて、人の多様性や国際交流の面白さを学ぶことができました。そして、この経験は今後社会に出たときに必ず活かされるものだと思います。これからもこの学びを大切にしながら、世界へと羽ばたける人間へと成長していきたいと思います。

機能材料化学分野

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