九州大学大学院工学研究院応用化学部門 機能材料化学分野 田中研究室

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 頭が良くなりたい

 

先日、学部1年生を目にする機会があったのですが、あまりに眩しく、何とも言えない気持ちになりました。
時の流れとは儚く残酷です。

はじめまして。修士1年の山下と申します。
新年度が始まって1ヶ月が経ちますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
突然ですが、私は小学生のころから「頭がいい」ということに強く憧れてきました。
記憶力が良くて知識が豊富だったり、議論で相手を論破したり、誰にも解けないような難題をさらりと解いてしまう…そんなことができたらかっこいいなと、よく妄想していたものです笑
最近はその気持ちが再燃し、いったいどうすれば頭が良くなるんだろうと調べ続け、一つの事実にたどり着きました。

それは、「脳にとってきついことをする」ということです。
これは、ただつらい思いをしろ、ストレスを感じろということではありません。
簡単にできないこと、集中力を要すること、面倒くさいと感じることにあえて取り組むことが脳に変化をもたらし、頭を良くするとされています。脳には神経可塑性という性質があります。一定のストレスを受けた際、神経回路を構築し直し、その接続を強化することによって、新たな機能を獲得することができるそうです。

思えば私自身、高校時代での勉強を振り返ってみると、学力が身についたのはいつも頭を使った勉強をした時でした。
例えば、英単語帳を眺めるのではなく、思い出すように記憶を巡らせてみる。
模範解答を眺めるのではなく、自分で解答を作ってみる。
そういった、ちょっと面倒くさかったことが受験の時の自分を支えてくれた気がします。

現在、研究室に配属されて1年が経ちますが、往々にして不慣れなことの連続です。論理的に考えること、人前で発表すること、計画を立てて実行すること、マルチタスクに取り組むこと…自分にとって苦手意識のある能力が多く求められ、自信をなくすことも多くありました。

しかし、こうした経験こそが脳に変化をもたらし、頭を良くする随一のチャンスなんだとも思いました。
頭を良くするというのは楽な道のりではなさそうですが、一人前に研究できる頭脳を目指して、日々研鑽していきたいと思います。

余談ですが先日東京を観光しました。目黒川の桜を見たのですが、とても癒された気持ちになりました。そういえば、自然と触れ合うのは脳にとっても良いそうです。皆さんも、疲れた時は自然のある場所に行ってみてはいかがでしょうか。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 

 

 

機能材料化学分野

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