日ごとに寒さが増しておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。今年度より次世代接着技術研究センターの助教に着任いたしました、阿部と申します。時が過ぎるのは本当に早いもので、今年も残りわずかとなり、信じられない思いで過ごす今日この頃です。
田中研究室のブログは、これから研究室配属を迎える学部生の方、他大学から大学院進学を考えている方々も多くご覧になられているということで、研究生活の一端をご紹介できればと考えております。
また、風のうわさで、研究室OB・OGの方もふと立ち寄ってくださっているとのことで、近況紹介も兼ねられたらと思います。
今回は研究の醍醐味である学会についてお話しします。研究活動をこれから始める方の中には「学会」という言葉はご存じでも、実際にはよくわからないという方も多いかと思います。少しでも雰囲気を感じ取っていただけたら幸いです。
少し前になりますが、アメリカ化学会主催のACS Fall 2024に参加し、発表しました。アメリカということで、飛行機を2回乗り継ぎ現地に向かいました。アメリカ化学会は世界有数の規模を誇っています。今回の会議には85か国から参加者が集まり、発表件数は約10,000件にも及んだようです。
現地で学会に参加する場合、自分の研究発表、他の研究者の発表を通じての研究討議が大きな目的と言って良いでしょう。今回の会議には世界各国から研究者が集まり、世界最先端の研究についての発表ばかりで、圧巻でした。また、設定されたセッションや発表から、化学における現在のトレンドをひしひしと感じられ、大変有意義でした。学会へ現地参加した場合、元々聴講しようと考えていた発表だけでなく、様々な研究に出会えるのでおすすめです!一方で、発表総数が多すぎて、聞きたい発表を逃したのが少し残念でした。
個人的に嬉しかった点として、以前留学していた時のメンターや学生の皆さんに会え、さまざまな議論ができたことです。彼らからの刺激で頑張ろうと思えた時間でした。研究に関する討議はもちろん、人脈形成や交流のある人たちに会えるのも学会参加の楽しみの一つだと思います。
また、普段訪れることのない土地へ行けるのも学会参加の楽しみの一つです。地域の特産品をお土産に買ったり、ご当地グルメを楽しんだりと、皆さんもぜひ楽しんでください。ただし、研究討議や情報収集が主な目的であることはお忘れなく(`・ω・´)ゞ
では、ますます寒くなると思いますので、お体にお気をつけてお過ごしください。
学会が開催されたデンバーは、いわゆる西部開拓時代から栄えた都市で、お土産屋さんなど各所で、カウボーイハットやウエスタンシャツを取り扱っているのが印象的でした。