九州大学大学院工学研究院応用化学部門 機能材料化学分野 田中研究室

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 SPring-8に行ってきました。

こんにちは。
今年度から、研究室のブログを開設することになりました。
第一回目のブログを担当させて頂きます、修士一年の山口と申します。

早速ではございますが、私の研究生活における、最近の楽しかった思い出を書かせて頂きます。今月13日、初めて外部実験へ行ってきました。
場所は兵庫県のSPring-8。日本を代表する大型放射光施設です。
よく教科書や授業で耳にしたことはあったのですが、百聞は一見に如かずと言うように、色々と衝撃を受けました。

まずは「デカい」こと。
小さい頃に恐竜やウルトラマンに憧れたように、根本的に大きいものは迫力があり、かっこいいと思ってしまいます。
そのデカさは、私は出迎えて貰えませんでしたが、シカが生息しているほど。
もはや一つの山と言えるような広大な敷地に聳え立つ施設。
その施設の内部では、人が自転車で行き来していました。おそるべし。

そして「宿泊施設」です。
今回は2泊3日という旅程でしたが、正直、部屋については期待しておらず、寝るだけの設備があればな、くらいの感覚でした。
しかし、実際に到着してみると広い・綺麗・ベッドがふかふかの三拍子を兼ね備えた素晴らしい居室だったのです。
しかもお風呂が沸かせるというおまけつき。
小さなシャワーで済ます、一人暮らし生活を送っている私にとって、これほど嬉しいことはありませんでした。(↓興奮して写真まで撮りました)

九州に来てから(私の出身は大阪です)別府、黒川、嬉野など温泉街に行くことが増え、その際に身についた、旅に出る際にたくさんの下着を持っていく習慣が功を奏しました。

さて、そんなこんなで初めてのSPring-8に心が弾んでいる中、この旅のメインである測定を、実際にさせて頂きました。
行った測定は微小角入射広角X線回折(GI-WAXD)測定です。
この測定では、試料にX線をスレスレの角度で入射させ、回折光を解析することで薄膜材料の結晶構造などを明らかにできます。
使用するX線はもちろん、SPring-8の主要設備である加速器システムで電子を加速し、巨大な円形の蓄積リングから取り出したものです。
すなわち、最初に衝撃を受けた「デカい」設備をまるごと使って、測定を行っているわけです。すごい。
規模が大きく、分からないことも多々ありましたが、先生や先輩のご指導の下、勉強した教科書の知識と照らし合わせたりしながら、この測定を、とても貴重な体験とすることが叶いました。

翌朝、これほどかと言わんばかりの美しい朝日に包まれながらSPring-8を後にし、帰りの新幹線では、乗り換え地点の岡山駅で駅弁を買いました。
同じやつをまた買おう、と思ったほど美味しかったです。

そして、また来たい、と思ったほど楽しかったです。

機能材料化学分野

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